あの風に吹かれて

徒然なるままにその日暮らし。この世は不条理な事ばかり。なすがまま流れに身を任せ。「風に吹かれて」感じるより考える事が当たり前の人の世を、ありのまま書き綴ります。

人の数だけ過去があり、人の数だけ夢がある。

「人は泣きながら生まれ、笑いながら逝きたいと願う」


私が泣きながら生まれた時、あなたは私を抱きながら笑顔で私をあやしてくれた。


優しく暖かい心で私を包んでくれた。


人として成長する過程。


泣き笑い、失敗。たくさんの想い出を作りながら時は流れ、やがてわたしもあなたと同じ様に家族を築いていった。


そしてあなたは徐々に衰え、私がわからない世界へと進んで行く。


人にアポトーシスを用意したのはどんなカラクリなのか。

どう悩んでも呪っても、現実という解答だけが突きつけられる。


やがて、終わりの日はやってきた。


口も聞けないはずのあなたが去り際に


「あなたが生まれてくれて本当に嬉しかったの。ありがとう。」


最後にそう言って、瞼を閉じた。


あなたの姿に涙が止まらなかった。



「人は笑顔であなたを迎え、泣いてあなたとの別れを惜しむ」


それが人の理りならば…