あの風に吹かれて

徒然なるままにその日暮らし。感じるより考える事が当たり前の人の世を、ありのまま書き綴ります。

山の仙人


「分かってるんだろ。全部。」


あなたは私の目をじっと見つめる。


私はただ吸い込まれるように、あなたの瞳から目が離せなくなる。


不思議に酔わない酒と、凛と張り詰めた山小屋の空気。


あなたはまた豪快に飲み始める。


「命とは、酒なり」


あなたは何をみて来たのか。


私は何も知らない。なにも分からない。


ただあなたの瞳の奥にある、消えない過去の光を除いて。