日帰り温泉旅情
寝息を立てる君の香りが心地よくて、
バックミュージックのボリュームを下げる。
窓の外には綺麗な赤富士。
心の中で祈る。
「このまま時間が止まればいい。」
「パパに会いたくなっちゃった。」
感情の粒が一滴、僕の心に注ぎ込む。
僕には、君の顔を覗き込む勇気も無く、
「そうなんだ。」
と素っ気なく返す。
人を好きになる気持ちの感覚ってどんなのだか
手当たり次第、頭の引き出しを探しまくる。
ノーベル賞もアカデミー賞もいらないけど、
神様、この答えを教えてください。
短くて長い旅の後、
僕は何か変わったのだろうか。
そして君は、本当は誰を想っているのだろう。
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