名前はまだない。
君にも名はない。
死ぬまで誰も名付てはくれないだろう。
なぜなら私も君も「蟻」だからだ。
我々にはアイデンティティなど必要ないのだから。
巣を出て、仲間の作った道を辿り、餌を見つけて帰ること。それが役目だ。
サボる仲間もいるが、私には関係はない。
体の動く限り仕事をすること、
それが私の生きる意味だ。
名前はまだない。
君にも名はない。
死ぬまで誰も名付てはくれないだろう。
なぜなら私も君も「蟻」だからだ。
我々にはアイデンティティなど必要ないのだから。
巣を出て、仲間の作った道を辿り、餌を見つけて帰ること。それが役目だ。
サボる仲間もいるが、私には関係はない。
体の動く限り仕事をすること、
それが私の生きる意味だ。
「キロ6分」
逸る気持ちを抑えつつ、顔を挙げて空を見る。
まだ君が見てるから、きっと祈りは届くはず。
出会ってしまったあの日から、あなたは僕を支えてくれた。
急上昇して星に向かったあの時も、
地の底を這いつくばったあの夜も。
あなたは今何を思い、天を見るのだろう。
また会えるその日まで、僕はただ走り続ける。
前を見る。
過去は振り返っても見返りはない。
僕らは皆、生まれた時から
与えられた期限へと
カウントダウンの始まった存在だから。
どんな時間を過ごしても、
他人に時間を奪われぬよう。
とにかく自分の時を過ごす。
誰と出会い、誰と生きるのか。
それでもやはり、自分を生きよう。