あの風に吹かれて 〜blowing the wind〜

「風に吹かれて」徒然なるままその日暮らし。気づいた事感じた事を勝手に書き綴っていきます。

夢のカケラ

そよ風が心地よい、初夏の真夜中


薄暗い空には雲がかかり、


わずかな隙間から月が覗いていて


川に映る月の光も空間を演出している。




「君とずっといたいんだ。」


僕は、できる限り確かな声で伝える。


君はただ、夜空の向こうを見つめたまま。


虫の鳴き声がやけに耳につく。


どれだけの時間が経過したのだろう。


君はすっと立ち上がり、


「帰ろう」


と少し微笑みながら手を伸ばす。




背後に光を感じながら、


手の中に君の温もりを感じながら。


僕らはゆっくり歩いて行く。