あの風に吹かれて 〜blowing the wind〜

「風に吹かれて」徒然なるままその日暮らし。気づいた事感じた事を勝手に書き綴っていきます。

君と僕の川辺に見えた景色

「足りないものって何?」


そう僕は呟くけれど、


君は何も答えず


ただ下を向いて、ゆっくりと歩き続けている。


少しだけ強い風が吹き、


靡いた髪に君は手を伸ばす。


橋の下に見える川にもわずかな漣が立つ。



僕があの日の僕にその結末を伝えられたなら。


僕以外の誰かに君を。


そんな未来と過去を作りはしなかったのに。