あの風に吹かれて

徒然なるままにその日暮らし。感じるより考える事が当たり前の人の世を、ありのまま書き綴ります。

路地裏のcat

路地裏の猫が、大きな目を目一杯釣り上げて

僕を見る。


「あなたは何も感じないの?」


僕は君を知らないし、餌もマタタビも持たないから、問い返す。


「君は何をして欲しているの?」


君はゆっくり目を閉じ、つまらなそうに顔を背け、すっと塀の上へと飛びあがりその向こうへと消えて行った。


取り残された僕の瞳は、君の余韻を未だに感じている。