信州山中で見つけました。
龍の顔みたいで可愛くないですか?
信州山中で見つけました。
龍の顔みたいで可愛くないですか?
あの僕らを包んだ灼熱の太陽が、
光を失い始めていた。
そして「あの日」がやってくる。
西に沈む眩しい「黄色い」太陽が
眩い光と共に消えたんだ。
僕らはあっという間に静かな暗闇に迷い込む。
見えてるものが、聞こえてるものが。
激しい風が吹き荒れ、
やがて静寂がやってくる。
そしてその時わかったんだ。
君すら知らなかった「本当」の事が。
仄暗い海底に、微かな光が差し込む。
海面から薄緑の一筋の線が私に届く。
「生んでくれた事に感謝する。」
君がそう私に言ったのは、28歳の誕生日。
人は出会いを、生死を重ねて未来を創る。
朝日が昇り、日が暮れて。
春夏秋冬を繰り返しながら時を重ねる。
喜怒哀楽を重ね…
人は変われる…変わる。
自我が生まれる事とは、他者を知る事。
君がいてくれた事。
「生まれてきてくれた事にただ、ありがとう。」
小さな泡が、浮かび上がっていく。
小さな形の変化をしながら、
ゆっくりと、しっかりと。