あの風に吹かれて 〜blowing the wind〜

「風に吹かれて」徒然なるままその日暮らし。気づいた事感じた事を勝手に書き綴っていきます。

サイカイ。〜始まりの風〜

終わらせるためだった。


全ては殻を脱いで羽ばたくため。


わたしはそう言い聞かせていた。



何故あなたは私に


「また逢いたい」


なんて言ってきたの?


わたしの最後の復讐。


あなたへの未練を断ち切るため。


なのにあなたは、あの人変わらぬ、


澄んだ瞳でわたしを見つめる。


そんな瞳で見つめられたら、


わたしの心は、


濁ったはずのわたしの心が激しく高鳴る。


一瞬風が吹き、わたしの髪が視界を遮る。


髪を上げ、再びあなたを見つめ直すと


あなたは木を見上げていた。


「もう夏になるね」


わたしの時が、再び…


川の流れはいつも同じ。


当たり前のように。そっと緩やかに流れ始めた。


ストックホルム日記その③

ガムラスタンの中を歩いていた際に見つけた、大きな建造物。


前ではポスターを持った人々が何か訴えている様子で、「裁判所かな?」と思いながら撮影しましたが、実際は国会でした。


どの景色を撮っても、なぜか空が綺麗に見えるのは何故でしょう?



「愛」という形のナイもの

「三寸尺で、びしっと叩かれて。それが痛いんだけど嬉しくて。」


彼はそう語りながら、遠くを見つめていた。


目は充血し今にも涙を零しそうになりながら。


僕の知る「愛」は、まだ未完成なのだろう。


深すぎる「愛」とは、人の生死すらも飲み込んでいく。


「愛」って本当に必要なのだろうか?


銀河の果てまで旅は続き、風は吹く。


消えることのない、過去の記憶を抱いて。