あの風に吹かれて 〜blowing the wind〜

「風に吹かれて」徒然なるままその日暮らし。気づいた事感じた事を勝手に書き綴っていきます。

父との想い出

「お前くらいの浅はかな発想は誰にでも出来る」


20代の若かった僕には、それが怒り、悔しさに残っていた。


あれから20数年。


父は衰え、僕は迷いと葛藤、失敗と反省の体験の日々の繰り返し。


その出会い、縁運の殆どが、父をきっかけとしたものだった。


いつからか、父への感情は、理解と受容、


感謝と謝罪へと変わっていた。


旅立つ直前。小さくなり、語ることさえ苦しくなった父。


父の僕に対する問いの答えに対して、一呼吸置いたあと。


「・・・カズオも成長したなぁ。」


横になり、天井を見ながら小さくなった父はそう呟いた。


空を粉雪が舞い、凍てつく、けれどもどこか暖かい風が頬を撫でる。


空の色が、心を染め、心の色がまた空を彩る。


南西に沈む太陽の先に、


悟りを志した父の次の旅の物語に。


僕の引き継いだ物語はこれからが始まりだ。

下弦の月と桜の夜空


桜が満開の東京ビル街に、


宵の明星ならぬ、


下弦の月。


思わずパシャリ


生きている今が奇跡だから、


ただどんな瞬間にも感動する自分で在りたい。

夕焼けの三越前

街ゆく人の雰囲気が、春が近い気配を感じさせてくれます。